お知らせ

IIRCとSASBが組織統合を表明

2020年11月27日

 国際統合報告評議会(IIRC)とサステナビリティ会計基準審議会(SASB)の両団体は組織統合を進め、Value Reporting Foundation(VRF)という統一組織を設立する方針を表明しました。
 IIRCは統合報告の国際フレームワークを開発し、SASBは業種別のサステナビリティ報告の基準策定を進めてきました。両団体は、機関投資家を主な情報利用者として位置付けており、一貫した投資家向けの企業報告枠組みを構築するステップとして、両団体の組織統合が決定されました。新組織は、2021年半ばに設立される予定です。
 詳細は以下ウェブサイトよりご確認ください。

■ IIRCウェブサイト
■ SASBウェブサイト

 日本公認会計士協会(以下「当協会」という。)は、設立当初からIIRCに参画しており、現在もカウンシル・メンバーとしてIIRCの活動に貢献しております。今回の統合により、グローバルに一貫した企業報告システムの実現に向けた前進が期待され、今回の表明を歓迎しております。
 当協会では、引き続き、グローバルな企業報告に関する基準設定主体、基準開発に係る動きを注視するとともに、新組織の下で開発される枠組みが持続的な価値創造サイクルに資するものとなるよう、資本市場に関わるステークホルダーの皆様と連携し、貢献していく所存です。

 また、当協会では、企業報告の基準・フレームワークに関する論点を含め、企業情報開示に係る重要課題について検討を行った結果として、本年9月に企業情報開示・ガバナンス検討特別委員会「企業情報開示に関する有用性と信頼性の向上に向けた論点の検討~開示とガバナンスの連動による持続的価値創造サイクルの実現に向けて~(中間報告)」を公表いたしました。最終化に向けて、今回の動きも視野に入れながら検討を進めてまいります。

以  上 

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