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研究力で日本が直面する重要な課題達成へ!本学研究事業が戦略的創造研究推進事業に採択

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による2019年度「戦略的創造研究推進事業CREST(チーム型研究)」において、理学研究科 生物地球系専攻の宮田 真人(みやた まこと)教授(細胞機能学)を研究代表とするチームが申請した研究課題「合成細菌JCVI syn3.0Bとゲノム操作を用いた細胞進化モデルの構築」が採択されました。

 また「戦略的創造研究推進事業さきがけ(個人型研究)」では、理学研究科 物質分子系専攻 物理化学講座の杉﨑 研司(すぎさき けんじ)特任講師が申請した「量子化学計算の高効率量子アルゴリズム開発」の研究課題が採択されました。

 今後の研究の更なる発展が期待されます。

戦略的創造研究推進事業「CREST」に採択

合成細菌JCVI syn3.0Bとゲノム操作を用いた
細胞進化モデルの構築


【概要】
JCVI-syn3.0は、2016年にマイコプラズマを基に作られた合成細菌で、そのゲノムは増殖に必須な遺伝子のみで構成されています。本研究では、様々な遺伝子をこの合成細菌に移植・発現させて、運動、細胞壁形成、DNA分配、膜リモデリング、などの能力の獲得という原始の細胞から真核生物にいたるイベントを実験で再現します。さらに、細胞を自由にデザインすることにより、新たな細胞の構築を行います。


研究開発領域「ゲノムスケールのDNA設計・合成による細胞制御技術の創出(研究総括:慶應義塾大学 塩見 春彦 教授)」の新規研究課題として、これから5年6ヶ月の期間にわたり上記研究課題を実施していきます。(研究予算3億円)

 

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理学研究科 
宮田 真人 教授

戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択

量子化学計算の高効率量子アルゴリズム開発

【概要】
これまでに報告されている量子化学計算のための量子アルゴリズムの多くは、高精度量子化学計算が本当に必要とされているような複雑な電子構造を持つ分子系への適用が困難です。本研究では基底状態の近くに多数の励起状態を持つような擬縮退系の高精度量子化学計算を量子コンピュータ上で効率的に実行できるような新規量子アルゴリズムの開発を行い、量子コンピュータを実際の化学研究に役立てられるような理論枠組みを創造します。

研究開発領域「革新的な量子情報処理技術基盤の創出(研究総括:北海道大学 富田 章久 教授)」の新規研究課題として、これから3年6ヶ月の期間にわたり上記研究課題を実施していきます。(研究予算2600万円)

 

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理学研究科 
杉﨑 研司 特任講師

【参考】
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「戦略的創造研究推進事業」CREST
https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/index.html 

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「戦略的創造研究推進事業」さきがけ
https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/index.html