森林総合研究所成果報告会に参加してきました。

ときがわカンパニー「ときがわ方式」拡販事業部の林です。

森林総合研究所の活動報告会、

~「木の良さ」を科学するー木材がひとの触・視・嗅・に及ぼす影響ー~

に参加してきました。

「木まみれ」の第2部スタートです(笑)

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まずは慶應義塾大学の伊香賀俊治教授の基調講演。

・木の床の幼稚園の園児はそうじゃない幼稚園よりも活発。床があたたかくて、柔らかいからか。

・木の住まいが居住者にもたらす健康と快適性を探る実験。木が好きか嫌いかという主観はともかく、睡眠の質が向上する結果。

〇好きではなくても。こういう客観的なデータは「木って良いね」という説得力が増しますね。

続いて研究成果報告会に。

本プロジェクト主査の杉山先生。

・データ蓄積による科学的裏付けが大事。今のところ事例研究にとどまっている。研究者としての心配は、データが無い上で木材に過度な期待をし過ぎると、信頼を失ってしまうこと。木材の良さを可視化しないと。

・自律神経系や脳活動など、人の整理特性を計ること。

・産官学民の連携が必要。民のニーズとのマッチングが大事。

恒次祐子先生による「木材の触覚特性が人間の整理・心理面に与える影響の解明」。

・触覚実験。手でそれぞれの素材(手すり型試験体)を握った時の反応を見る。ヒノキ(無塗装・塗装)・ミズナラ(無塗装・塗装)・ポリエチレン・アルミニウム。

・印象・血圧・温かさで木がよい評価に。木は熱を奪われにくい。温熱の影響は大きい。接触する前から生理的変化も?

仲村先生による「木材の視覚特性が人間の生理・心理面に与える影響の解明」。

・無塗装が一番「誘目性」が高い。

・彩度が増すと瞳孔が拡大するのはなぜか。

・板目では起伏の頂点に目線が行く。柾目は上下左右に視線がまんべんなく。節は視覚のチャンピオン(笑)必ず見る。ただ、若者の4割は「節」というものを知らない。「あのテンテン」という。

〇木を知らない世代・・・とでもいうのでしょうか(苦笑)。

松原先生による「木材の嗅覚特性が人間の生理・心理面に与える影響の解明」。

・木の香りがもたらすイメージを科学的に数値化。

・テルペン類が木の香りの源。

・スギの香りで抗ストレスホルモンが増加。リラックス効果。

・テルペンを含む化学物質は夏にたくさん放出される。経年で放出はなくなる。

・古民家からも微量のテルペンが検出。なぜなのか。

〇香りと感じられないほどのテルペンでも、リラックスできるのでしょうか。確かに古民家は癒されますね。

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木の良さを伝えたいと思っている人は最近は増加しているのでしょう。それでもまだまだ「国産材!」という機運ではない気がしています。微力ながらも、ときがわ材を通じてお伝えしていきたいなと思う1日になりました。

皆さま、どうもありがとうございました!

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